リンク集 – 司法(裁判所)

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日本は、法治主義国家。国民が選挙で選んだ議員が議会で法律を作って、その法律に則って国を動かしていきましょう、となっている。法律に反すると裁判で裁かれる。民間同士の争いも和解や示談、調停で決着がつかなければ最終的には裁判所で争うことになる。

裁判制度の一番上位にあるのが最高裁判所(憲法第七十六条)。その下に地方ごとに高等裁判所、地方裁判所、簡易裁判所、家庭裁判所が置かれる(裁判所法第二条)。裁判所は三権分立の司法を担うので、立法を担う国会からも行政権を担う内閣からも独立している。

裁判になるほどの揉め事を一回の裁判で決めてしまうのは不公平なので、日本では、制度上は三審制となっている。同じ事件も三回まで裁判で争うことができる、ということ。もっとも、一審・二審は事実審で、最高裁で争われるのは法律審となるため、必ずしも最高裁まで争えるわけではない。そのため、日本は事実上の二審制と言われる。

裁判所で扱う事件は、民間同士の争いごとである民事事件、行政機関への不服を取り扱う行政事件、犯罪行為をさばく刑事事件、相続や離婚といった家事事件、少年犯の少年事件に分けられる。裁判所データブック2022によると(https://www.courts.go.jp/toukei_siryou/databook/index.html)、2021(令和3)年の新受事件は民事・行政事件が約137万件(40.2%)、刑事事件84万5千件(24.7%)、家事事件115万件(33.7%)、少年事件4万6千件(1.4%)となっており、民事・行政・家事事件で全体の約74%を占めている。

裁判所に登場する人物といえば裁判官と弁護士、そして犯罪捜査に携わる検察だが、検察が関わる裁判は裁判全体の1/4程度である。

裁判所、検察は公的機関であるのに対して、弁護士は民間機関である。

検察庁は、法務省に所管され、最高検察庁、高等検察庁、地方検察庁、区検察庁の4種類があり、裁判所に対応して置かれている。