秋の土用

季節

夏の土用が、土用の丑の日に「うなぎ」を食すと良いという広告があることから広く知られていますが、実は「土用」は年に4回あります。「土用」というのは、季節の変わり目になる立春、立夏、立秋、立冬の4つの時候の日の前の18日間を指し、土用の期間の始まりを「土用の入り」と言います。

土用の間は土の生気が強くなるため、土用の期間には「土を動かすな」といわれ、家を建てたり、井戸を掘ったりすることは良くないそうです(既に始めていたら問題ないらしい)。

そうは言っても18日間。割と長いですよね。半月以上もできないということだと不便もあります。そのため間日(かんじつ/まび)をつくり、その日はやっても構わないとされています(日本的ですね)。

ちなみに間日は、季節の土用に合わせて次のようになっています。土用の期間の日干支(ひえと)が次の日は土動かしをしても問題なし(祟りなし)とされています。

春の土用:巳・丑・酉

夏の土用:卯・辰・申

秋の土用:未・酉・亥

冬の土用:寅・卯・巳

2021年の秋の土用は明日10月20日から立冬(11月7日)の前日11月6日までの期間です。

その間の間日は、10月26日(未)、10月28日(酉)、10月30日(亥)になります。

急に寒くなってきましたので、こういった時候についても長い生活習慣のなかで積み上げられてきた先人の知恵が活かされていますね。中には時代にそぐわないところもありますが、季節の変わり目なので少し注意して、着るもの、寝具、食べるものなど気を配るといいでしょう。ある程度参考にして、健やかに過ごして参りましょう。