光コラボの事業者変更 ~IPoEのワナ~

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背景

今回、興味もあってドコモ光10Gにした。プロバイダはOCN(移行先)。

これまで使っていたのは楽天ひかり。楽天にはまだ10Gがないのと、無料解約できるのが3年に一度。更新時期の3ヶ月間しかなく。ちょうどその時期に来たからだ。

楽天ひかり→ドコモ光へ事業者変更ということになる。

回線関連は時間がかかる。無料で解約できる期間は3ヶ月間。

余裕をもって準備を進めてきたが、何事にも見落としやつまづきは付き物。

今回も、やはり思わぬつまづきポイントがあったので、書いておくことにする。

結論から言うと、先に移行元のIPv6を解約しておくこと。

解約もすぐにできるわけではない。2〜3日かかることも。

 

今回、なにかあっても土日に対応すればいいと思い、工事日を金曜日にしたが、週末は事業者側も最低限のサポートしかしていない。工事日は月曜日がいいかもしれない。

事業者変更の大まか流れ

事業者変更の大まか流れはこうだ。

1.移行先を決める。プロバイダを含む。

2. 移行元から事業者変更承諾番号(長い名称だ)をとる。

3. 移行先へ申し込む。

4. 設定変更をする。

今回は1Gから10Gへの変更もあるため、設定変更に周辺機器の変更もついてくることとなった。

10Gに対応したルータも購入した。

 

変更手続き

事業者変更承諾番号をとる

番号の申し込み自体は簡単。おそらくどこのプロバイダもネット上で申し込みできる。

ちなみに、交付される番号に有効期間はあるけど、有効期間が切れても再交付できる。

ただし、申し込んでもその場ですぐに交付されるわけではない。交付されるまで1〜2日かかる。

Eメールで送られてくる。

 

移行先に申し込み

移行先のプロバイダに申し込む。今回はドコモ光の専用サイトから申し込んだ。

ドコモ光10Gプラン(公式)

プロバイダはGMOやNiftyなどあったが、OCNにした。

OCNのドコモ光

 

契約確認

電話で色々ヒアリングされる。

担当が代わる代わる同じことを何度も聞いてくる。まぁ〜イライラするが、ここはぐっと我慢。

工事の必要性の有無を調べたり、工事日を調整する。

電話を切ったあとも「聞き忘れた」と言って、折り返しの電話が度々かかってきた。

3週間ほど余裕を見ていたが、工事日は当初予定の5月末には間に合わず。1ヶ月遅れ、6月下旬になった。

ひとまず契約関係が済む。

色々届く

その後、郵送で契約関係の申込書控えや光回線に必要な終端装置、ゲートウェイ端末。使用中の終端装置の返送キットなどが届く。

今回、プロバイダはOCNにしたのは、ルータを優待価格で購入できたため。

これも別途自分でOCNに電話して申し込まなければならなかった。

しかも、まさかの代引き決済。幸い今回の配達業者さんはクレカ決済ができた。

クレカ払いができるかどうかは、配達業者と配達エリアによるらしい。

接続に必要な機器も揃い。あとは工事日を待つのみ。

いちおう届いた機器を確かめたり、説明書を読んで、工事日当日をイメージトレーニング。

 

工事日

ネットにつながらない

さて、いよいよ工事日当日。

作業前からネットがつながらない。なんかいきなり話が違う。

まぁそれでも、とりあえず急いで機械の設置作業をしなければ、と思う。

機器の設置

説明書を見ながら順に機器類を設置し、コード類をつないでいく。

設置して、コード類をつなぐだけなら簡単だ。

やっかいなのは信号が通るかどうか。確認のため、いちいち待たされる。

とはいえ、なんとかかんとかネットにはつながった。

でも、Googleは見れるけど、Yahooは見られない。

IPv4/v6問題だ。

ゲートウェイ端末のデータ通信のランプがつかない。この辺りが関係してそうだ。

ただ、すぐにデータ通信ができるようになるわけではなく、つながるまで時間がかかるようだ。

このつながるまでの時間が曲者だ。

  • 機器についてきた説明書(10分程度)
  • ネット上の説明(2〜3時間)
  • 書き込みをしてる人の説明(2〜3日)
  • そして、この後、サポートに連絡して聞いた説明(2〜3日から1週間)。

このデータ通信ができるようになるまでの時間が、10分ほど〜1週間までと実に誤差が大きい。

時間をおいては、設定を変えたり、再起動したりして様子を見る。つながらない。

すると、登録確認で、エラーが出るようになってしまった。電話もつながらなくなった。おかしい。

 

サポートへ連絡

また、接続をやり直す。再起動をする。初期設定を繰り返す。

あー、やっぱりダメだ。

仕方ない。ダメ元でサポートに電話するか。

たらい回しにされる。同じことを何度も聞かれる。

最後には、契約先のプロバイダーが原因なのでプロバイダーに連絡しろ、だと。

この時の問題は、ゲートウェイ端末の問題(登録確認ができない点)で、後で、もう一度すべての機器の電源を落として、コード類を全て抜き、終端装置から順に再起動したことで解決した。

登録確認ができると、電話はつながるようになった。

あとは、データ通信だ。ここでプロバイダの問題が出てくる。

プロバイダ問題

移行先のOCNのサイト(マイページ)を確認すると、IPoEの項目は「提供準備中」となっている。

ここでは、IPoEとIPv6は同じものと思ってもらっていい。

仕方ない。ここは、しばらく待つしかない。

工事日当日。IPv4のサイトは見られないが、幸いメインで使っているのはGoogleWorkspace。とりあえずの仕事はできるので、なんとかやり過ごす。

そして、翌日

翌日、OCNのマイページを、再度確認すると、IPoEの場所が「契約エラー」になっている。

どうやら、移行元の楽天ブロードバンドにIPoEが残っていて、移行工事ができないらしい。

最大のつまづきポイント

移行元のIPoEは自動的に解約されない

総解約したら、「オプション契約も解約されます。」と言うのは違います。

楽天プロードバンドの会員ページに行くと、IPoEは「利用中」と、なっている。

利用申込みも解約手続き中で申し込めない、という表示だ。

カスタマーサポートの受付時間(10:00)を待って、連絡しよう。

チャットを使おう

楽天のサポートは土日も対応してくれるが、受付時間(10:00〜18:00)がある。

チャットは利用者が少ないのか、つながりやすい。タイピング環境があるなら、電話よりチャットがおすすめだ。

サポートが言うには、やはりIPoEが残っているらしい。手動解約できます、と言うので依頼した。

「数日かかることがあります。」「遅くとも6日後までには反映します。」「終わったらメールします。」ということだった。

まあ、すぐにできることも、念の為に長めに言うもんだ。なんなら即日。遅くても1〜2日でできるだろう。土日は作業しなかったとしても月曜。遅くても火曜の午前中には終わるだろう。という読みだった。

大きな間違いでした。

なかなかメールは来ない。楽天ブロードバンドの会員ページ(メンバーズステーション)をなんども見に行くが、表示は変わらない。

月曜の夕方、水曜の朝にも楽天ブロードバンドのサポートに連絡してみたが「解約の受付したので終わるのをて。」「いつ完了するかはわからない。」「終わったらメールするから。」の回答ばかり。

そして、ようやく解除された(表示が「未利用」に変わった)。

申し込んだのが土曜日の朝。解除されたのが水曜日の夕方。結局丸5日かかった。

6日目、木曜日

OCNのサポートには、AIチャットがある。

答えが見つかった試しがないが、割と反応はいい感じだ。

人の対応は10:00〜19:00の間だけ。日曜日は休み。

問い合わせフォームはテクニカルサポートのものしか見当たらなかった。

フォームからも連絡したが、返信があったのは夕方17:00だった。

 

受付時間を待って、カスタマーフロントのフリーダイヤルに電話する。

用件によって、番号を、押して進めるタイプだ。最後まで聞かないと、何番を押せばいいのかわからない。自分の用件に一番当たっていそうな番号を覚えつつ、耳を傾けてじっと聞く。面倒だ。電話を切りたくなってくる。ここも我慢、ガマン。

いい加減こんな利用者に我慢を強いるサービスはやめた方がいい。

ようやくオペレーターにつながる。用件を伝える。オウムのようにいちいちこちらの言うことを復唱する。しかも何度も。マニュアル化の弊害なのか、バカ丁寧なのか。新人さんなのか。

状況を説明し、工事継続を依頼する。

ここでも通常2~3日かかる。遅くとも6日までに工事は終了する、との説明。終わったらなんらか連絡は来るのか聞くと、連絡はしないので、マイページで確認しろ、とのこと。あまり親切ではない。

 

ようやく反映

電話直後はマイページの表示は「契約エラー」のまま変わらず。電話の受け答えをする人と作業をする人は別なんだろう。

木曜日の夕方、OCNのマイページの表示が、IPoE提供準備中に変わる。つながることもあるらしい。

夕方、ゲートウェイ端末の「データ通信」のランプ点灯。

ゲートウェイ端末やルーターの再起動をするが、まだIPo4サイトは見られず。

金曜日

金曜日。工事日から1週間。

OCNマイページの表示がIPoE提供中に変わった。

IPv4サイトも表示されるようになった。

ようやくネット環境が揃いました。

お疲れ様でした。

金曜日の夜、ささやかながら、祝杯を。

サントリー角瓶の缶ハイボール。おいしいよね。

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後日談

まだまだIPv4は多い

まだまだ世間的にはIPv4サイトが多いようす。

IPv6だからといって劇的に早くなるわけではない

10Gに変更して思うこと

確かに速くはなったが、劇的に、というわけではない。

所詮ベストエフォート。理論値通りの速度が出るわけではない。

ただし、まだオンライン会議など動画を伴う使い方はしていない。

わざわざ高いコストをかけてまでする必要はない

完了メールは来ない

楽天ひかり/楽天ブロードバンドから工事完了のメールはまだ届かない。もう、どうでもいいけど。

それでも楽天モバイルは最強でした

IPv4サイトが見れないと、仕事上いろいろ調べごとをするのに困るので、スマホのテザリングでなんとかしのいだ。

日に日につもるデータ通信量だったが、楽天モバイルでの契約なので、データ無制限2980円は心強かった。

プランBは大切。